読んで数分で閉じる本 借金人間製造工場

本を愛して止まない私ですが、中には数分で読書を断念する本があります。

<借金人間>製造工場、マウリツィオ・ラッツァラート著、もその一つで、理由は簡単。議論があまりにも抽象的すぎるから。

かつての「借金」の概念は有限で、金融技術の発展により時空は 云々。。。もう、数ページでギブアップです。

今の金融システム下、人々は借金に縛られており、それに伴う利払い費用が生活水準の切り下げにつながっている、という主張ならマウリツィオさんがいるフランスの家計債務の図を見せればいいわけです(下図)。

 

f:id:shirumoshiranumo:20171027050320p:plain(出所:Trading Economics)

恐らくマウリツィオさんの若年期である80年代に比べて、家計債務(対GDP比、ラフに言えば所得対比の債務比率)は三倍に膨らんでいるわけですから、それはフランスにおいては一大問題なんでしょう。

(出所:CEIC HP)

一方、日本の家計債務(対GDP比)は水準を切り下げています。

だから日本人に「現在のシステムは借金人間を製造している!」と言われてもピンとこないわけです。日本の場合は政府債務が焦点ですよね。

というわけで、社会問題を扱うなら①データ、➁も➂もデータが必要だと思うわけです。でないと議論が抽象的になり、「ムズカシイホンダッタ」という感想しか残らないんですよね。。。